今回は、パリにあるポンピドゥーセンターを訪れたので、特徴やチケット予約方法などを実際に撮影した写真と共に紹介します。
チケット予約方法
実際に筆者が、ポンピドゥーセンターの4階と5階にある美術館のチケットを予約した際の手順を紹介します。
美術館入場料金(2024年4月現在)
一般 | 18歳以下 | 18~25歳 | 教育関係者 |
---|---|---|---|
18€ | 無料 | 15€ | 15€ |
今回はパソコンで実演していますが、スマホでも流れは一緒です。
まずは上のリンクから、ポンピドゥーセンターの公式サイトに行きます。
一番右上のタブをenにすることで、英語表示にします。
その後、Tiketsをクリックします。
その後、チケットページに移動します。
しかし、チケットを買うにはアカウントを登録する必要があります。
アカウントを登録するので、右上のRegisterをクリックします。
すると、アカウント登録画面が出てきます。
ここで必要な情報を入力していきます。
上の画像のように、メールアドレス・パスワード・性別・氏名を入力してください。
そして、Private accountにチェックを入れます。
次に、居住地などの情報を入力していきます。
上から、英語で住所・郵便番号・県名・国・電話番号を入力します。
赤枠の下の部分は、ポンピドゥーセンターの情報やニュースレターをメールかSMSで受け取りたいかを選択します。
受け取りたい場合は「I accept」、いらない場合には「I refuse」にチェックを入れます。
その後、チェックマークを入れてポリシーに同意し、Create accountをクリックします。
この画面になれば、アカウント作成が完了です。
上の赤枠部分をクリックし、一度ホームに戻ります。
この際にフランス語ページに戻っている場合があるので、一番右上の言語をenにして英語に戻します。
その後、もう一度Ticketsをクリックします。
今回は一般のチケットを購入します。
赤い枠の、Day Ticketをクリックします。
すると、チケット購入画面が出てきます。
下にスクロールすると、予約する日付を選ぶ項目が出てきます。
行きたい日付を選択します。
その後、時間を指定しSelectをクリックします。
この時の色が赤は満員、黄色はもう少しで満員、緑は余裕があることを意味しています。
その後、チケットの種類と人数を選択します。
基本的には上3つのフル料金・18歳以下・18歳~25歳を選択すると思います。
教育関係者であれば、Pass Educationが使えます。
しかし、フル料金以外は、年齢や教育関係者であることを証明する必要があります。
ポンピドゥーセンターを訪れる際には、英語で証明できるパスポートなどをしっかりと持っていきましょう。
筆者はこの時ヨーロッパの大学院に所属していたため、ヨーロッパの学生証があったため、教育関係者であることを証明できました。
もし25歳以上で日本の学生の場合、日本の学生証では難しいかもしれないので、その場合はフル料金で買うことをおすすめします。
枚数選択後、Add to cartをクリックします。
その後、チケットがカートに入ります。
購入するには、Buy nowをクリックします。
その後、チケットの所有者名を入力し、Save and Continueをクリックします。
Continueをクリックします。
すると、確認画面が出てきます。
金額などを確認し、利用規約にチェックを入れ、Proceed to paymentをクリックします。
すると、購入手続き画面に切り替わります。
ここでクレジットカードなどの情報を入力します。
クレジットカードの情報を入力します。
上から、カード番号・有効期限・所有者名・CVVを入力します。
その後、Pay nowをクリックします。
これで購入完了です。
この後、登録したメールアドレスにメールが届きます。
入場に必要なQRコードと一緒にメールが届きました。
これでも入場できるとは思いますが、しっかりとチケットをダウンロードすることをおすすめします。
hereをクリックします。
すると、ウェブサイトに飛びます。
登録したメールアドレスを入力し、Confirmをクリックします。
すると、チケットなどをダウンロードすることができるページに行きます。
筆者がポンピドゥーセンターに行った後にこの記事を書いているので、再度有効期限が切れてダウンロードはできませんでした。
チケットをダウンロードする場所があると思うので、グーグル翻訳などを頼りに、ダウンロードしてください。
ポンピドゥーセンターの基本情報
それではポンピドゥーセンターの情報を見ていきましょう。
場所
ポンピドゥーセンターは、フランスのパリの中世の時代からの中心地、ボブール地区に位置しています。
数字で見るポンピドゥーセンター
・長さ166m、幅60m、高さ42m
・10層で構成され、1フロア7500㎡
・美術館は12210㎡、企画展のスペースに5900㎡割り当てられている
・315席と144席の2つの上映室
・384席の劇場と158席の会議室
・最大2200人を収容できる10400㎡の公共図書館
背景
ポンピドゥーセンターは、1977年に建てられましたが、これは当時のジョルジュ・ポンピドゥー大統領が、パリに芸術拠点を作る計画をしたことで、建設されました。
これには、フランスで起きていた反対運動の五月革命が影響しています。
そのため、ジョルジュ・ポンピドゥー大統領の名前から、ポンピドゥーセンターと名付けられました。
建築家
国際コンペが開催され、結果としてイギリス出身のリチャード・ロジャースと、イタリア出身のレンゾ・ピアノが選ばれました。
上の画像では、左がリチャード・ロジャースで、右がレンゾ・ピアノです。
設計、建設過程では、世界16か国から約20人の建築家も携わり、日本からは岡部憲明と石田俊二も関わりました。
各階の用途
https://www.centrepompidou.fr/en/
フランスでは階の数え方が異なるので、0が1階、1が2階になっています。
0階には受付や書店、子供のアトリエ、待合スペースなどがあります。
1階には、映画館、図書館の一部、通常のギャラリーと子供のギャラリーがあります。
2~3階には、合計40万冊を超える本を貯蔵する、公共図書館があります。
4~5階は、基本的には美術館で構成されています。
6階にはギャラリーが存在しています。
このように、ポンピドゥーセンターはただの美術館ではなく、パリの街に開けた総合文化センターの側面もあります。
ポンピドゥーセンターのロゴ
Our building – Centre Pompidou
ポンピドゥーセンターのロゴが存在しています。
ロゴは、ポンピドゥーセンターの特徴であるファサードとチューブ状のエスカレーターの外観を、ジグザクの形を取り入れることで表現しています。
2025年末から約5年間休館
改修工事のため、2025年末から約5年間休館する予定になっています。
理由としては、ポンピドゥーセンターの特徴である、配管や設備、構造体を見せ、内側と外側をつなげるために活用した構造体が消耗してることが原因です。
ポンピドゥーセンターの存続のためには必要なことですが、約5年間入ることができなくなるのは、残念なお知らせです。
写真で見る特長
それでは、写真と一緒に見ていきましょう。
こちらが、ポンピドゥーセンターの外観になります。
建物外側に工事現場の足場のように鉄骨を組み立て、ここに電気、水道、空調の配管設備、階段、エスカレーターなどを配した斬新なデザインは物議を醸し、「パリの美観を損なう前衛芸術」、「配管設備のノートルダム」、「芸術の倉庫」、「ガス工場」、「石油精製工場」「文化のがらくた置き場」、またはアクアリウム、プラネタリウムをもじって「ポンピドリウム」などと批判された。ジャン・ボードリヤールは『ボーブール効果』のなかで「文化のハイパーマーケット」と形容した。
ポンピドゥー・センター – Wikipedia
このデザインは、当初は上の引用のように、ひどく非難されましたが、今では世界有数の文化施設であり、年間約350万人の人々を魅了しています。
正面からの様子です。
通常の建物とは異なり、設備や配管、構造が外に露出することで、独特なデザインになっています。
これらを外に出すことで、内側のスペースを広く確保することに成功しています。
加えて、それらの要素が内側になくなることで、内側をよりフレキシブルに使える効果もあります。
また、ヨーロッパの従来の石造りの美術館のように、内側に閉じ込められ、街との関りがなくなることを避けるために、開放的な素材や、外部にエスカレーターや通路を持ってきています。
これにより、人々や街に開放的な新しい美術館が誕生しました。
こちらが、広場の様子です(筆者が訪れた際に雨が降っていたため、あまり人が座ったりしていない)。
このような巨大な広場を設けることで、ポンピドゥーセンターと街をつなげる中間地点を生み出しています。
当初の予定では、広場と外観は、駅のコンコースのように開けていました。
しかし、実現が難しかったため、透明なファサードにすることで内側と外側をリンクしています。
こちらが、ポンピドゥーセンターの0階(地上階)の様子です。
設備や配管を外に出していることに加え、構造をブレース付きの鉄骨の柱とトラス梁で構成されるメガストラクチャーにしていることで、非常に広く開放的な160×50mの空間を実現しています。
内側でも天井に配管や設備、構造を見ることができますが、こちらも隠されておらず、むき出しになっています。
実はこれらの配管や設備の色には意味が割り当てられています。
赤色 | 黄色 | 青色 | 緑色 |
---|---|---|---|
エスカレーターなどの人の移動に関わる物 | 電気系 | 空調系 | 水道系 |
地上階と1階は、中心では繋がっており非常に開放的です。
地下と地上階をつなぐ吹き抜け空間があります。
書店も地上階にあります。
書店の上は、子供が遊べるスペースになっています。
1階にも一部図書館があり、その前は人々が休める場所になっています。
1階から、外にあるチューブ状のエスカレーターで上階へ移動します。
こちらが、チューブ状のエスカレーターの内部の様子です。
キャタピラー(毛虫)とも形容されることもあります。
このチューブも透明になっており、内外のつながりを妨げません。
図書館の様子です。
大空間の中に、多くの本棚や、人々が使えるパソコンがありました。
人々が自習できるスペースもあります。
展示されている本もあります。
簡易的なカフェテリアも、図書館と併設されています。
図書館間では、上下に内部から移動することができます。
なんとゲーム部屋もありました。
図書館の外の通路です。
筆者が訪れた際には雨が少し降っていたため、地面が濡れています。
少し上がり、上階の通路を見ました。
上階に行くほど、パリの景色をより楽しく見ることができます。
上階から見たパリの景色です。
このような美しいパリの景色を一望できるのは、当時の大統領が約30メートルの高さ制限を特別に適応しなくてよくしたからです。
そのため、ポンピドゥーセンターは周辺の建物よりも高く、象徴的な建物になり、パリを見下ろせるスポットにもなりました。
多くの人が景色を見ています。
こちらは、4、5階にある美術館の入り口付近の様子です。
モニュメントがあります。
入り口付近にあある構造体です。
かなり大きいため、なぜあれほど広い空間を生み出せているのかが理解できます。
美術館に入りました。
受付でチケットを確認して入ります。
美術館の内部の様子です。
美術館でも同様に、大空間を実現しています。
美術館のそれぞれの部屋を構成する壁は、ほとんどが動かせる可動タイプになっているため、様々な展示スタイルに適応できます。
現在の状態では、トラス梁によって各部屋が分割されていることが分かります。
反対方向の様子です。
吊構造の階段がありました。
筆者が美術館を見始めて間もなく、大雨が降ってきました。
ポンピドゥーセンターに入った後で本当に良かったです。
細い通路から、それぞれの展示室に入ることができます。
展示室の様子です。
このように、部屋が奥まで連続しています。
レストランも併設されています。
外でも食べれるみたいですが、雨でやっていませんでした。
お土産を買えるショップもありました。
期間限定の展示の展示も、購入したチケットで見ることができました。
筆者が行った時には、建築展が開かれていました。
まとめ
今回は、名建築のポンピドゥーセンターの特徴やチケットを写真付きで紹介しました。
是非、皆さんの何かしらのお役に立てば幸いです。
今回は以上になります。
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