建築学生は、建築設計のコンペティションに参加する機会があると思います。
しかし、コンペの設計過程で、参考にしたいコンペ受賞作品などを調べるサイトが、分からないという人も多いと思います。
そこで今回は、建築コンペの受賞作品や、入賞作品を見ることができるウェブサイトを10選、厳選して紹介します。
コンペ主催のウェブサイトに受賞作品が掲載されている
コンペや設計競技を主催しているウェブサイトを見ると、受賞作品や入賞作品が掲載されていることが多いです。
また、多くのウェブサイトでPDF形式などでダウンロードすることもできます。
今回は、レベルの高いコンペや設計競技の受賞作品を見ることができる、主催企業・団体のウェブサイトを10選紹介しています。
10個のサイトのうち8つは国内で、2つは国際コンペになっています。
国内コンペ
まずは8つの国内コンペを見てみましょう。
日本建築学会設計競技
こちらは、日本建築学会が主催する、日本建築学会設計競技の公式サイトです。
日本建築学会の会員の人のみが参加できるコンペで、社団法人が主催しています。
わざわざ会員登録してまで参加する人も多いので、意欲が高い人も多く、レベルが高いです。
毎年、ある1つの課題に対して、建築でどのように解決するのかがテーマになります。
日本建築学会の公式サイトから、受賞者の作品と、審査員のコメントで構成されるPDFが一般公開されています。
このPDFは、閲覧するだけでなく、ダウンロードして保存することも可能です。
まずは日本建築学会設計競技の公式サイトに行きます。
すると、上のような画面が出てきます。
少し下にスクロールすると、各年の優秀作品がまとめられているURLがあります。
見たい年のURLをクリックします。
今回は、2023年のデータをクリックしました。
すると、その年の優秀作品のデータを見ることができます。
こちらが、今回見たデータのURLになります。
赤レンガ卒業設計展
赤レンガ卒業設計展は、学部生が自身の卒業設計を展示し、審査してもらうコンペです。
学部生最後の作品で勝負するので、学生最後のコンペの人も多く、力を入れるので非常にハイレベルなコンペになります。
プレゼンボードに模型を使っている人の割合が、他のコンペよりも多い印象があるため、模型をどのようにレイアウトしているかの参考にもなります。
赤レンガ卒業設計展も、公式サイトからPDFか画像データ見ることや、ダウンロードをすることができます。
まずは、赤レンガ卒業設計展の公式サイトに行きます。
すると、上の画像ような画面が出てきます。
下にスクロールすると、選定された作品一覧が出てきます。
作品を見たい場合には、クリックします。
他の年の作品を見たい場合には、過去の赤れんがにカーソルを合わせます。
すると、他の年を選ぶことができ、ここから見ることができます。
卒業設計展示会
卒業設計展示会も、一番最初に紹介した日本建築学会によって運営されているウェブサイトです。
こちらも学部生の卒業設計の作品がPDF形式でまとめられています。
特徴としては、他のサイトより、各年の見れる作品数が比較的多いです。
そのため多くの作品を見て、インスピレーションを得るのに向いています。
ただ、今回の場合は閲覧のみが許可されており、ダウンロードはできません。
まずは、卒業設計展示会の公式サイトに行きます。
すると、上のような画面が出てきます。
サイトの真ん中にURLがあり、ここから見たい作品を見ることができます。
見る年度を変えるには、開いているサイトのURLの年度の数値を変えます。
現在のページは2023年ですが、URLを2022に変えます。
すると、このように2022年のページに変わりました。
レモン展
レモン展も、学部生の卒業設計で競うコンペになります。
レモン展の公式サイトの特徴として、他のサイトとは違い、入賞作品の写真で撮った模型とプレゼンボードのデータを載せています。
そのため、コンペの模型の展示状況や、雰囲気がとても分かりやすいです。
入賞者の模型を見れるサイトは多くないので、是非ともチェックしたいウェブサイトになります。
まずはレモン展の公式サイトに行きます。
すると、上の画像の画面が出てきます。
今回はすでにレモン展のページになっていますが、そうでない場合はカテゴリーを指定します。
少し下にスクロールすると、カテゴリーがあります。
その後、レモン展を選びます。
すると、レモン展のページに切り替わります。
受賞作品を見てみましょう。
今回は、第46回の受賞作品を見てみます。
すると、受賞作品を見ることができます。
模型を多く見れるのが、嬉しいポイントです。
建築新人戦
建築新人戦は、自身が学校で取り組んだ設計課題を使い、参加するコンペです。
そのため、比較的低学年の学生も参加しやすいコンペになっています。
自身がまだ低学年だったりする場合、自分と同世代の人達がどのような作品を作っているのかを知ることができます。
こちらは閲覧のみ可能で、ダウンロードすることはできません。
ヒューリック 学生アイデアコンペ
ヒューリック 学生アイデアコンペは、大手不動産であるヒューリックが開催しているコンペになります。
最優秀賞を受賞すると、200万円をという大金を手に入れることができるため、参加者のレベルが非常に高いです。
東京都心エリアでテーマを与えられ、それに対する提案を行うコンペになります。
都心に大型の建築を提案することが多いため、都市開発や大型建築などに興味がある人に、とても参考になります。
また、入賞作品はデジタル表現のレベルも非常に高いため、デジタル表現を参考にしたい人にもおすすめです。
こちらはPDF形式で閲覧・ダウンロードすることができます。
まずはヒューリック 学生アイデアコンペの公式サイトに行きます。
すると、上の画像のような画面になります。
右上にある結果発表をクリックします。
すると、これまでのコンペの結果が出て来ます。
見たい回の結果をクリックします。
すると、入賞作品を見ることができます。
ハーフェレ学生デザインコンペティション
ハーフェレ学生デザインコンペティションは、ドイツに拠点を置く、家具や建築関連の大手メーカーが運営するコンペになります。
建築だけでなく、インテリアの学生も視野に入れているため、比較的スケールの小さい提案が多いです。
受賞作品を見ると分かるのですが、普通のコンペとは違い、かなり独創的な作品が入賞されていることが多いです。
そのため、普通とは少し毛色が違う提案を参考にしたい場合には、非常におすすめです。
建築だけでなく、家具スケールでの作品も多いので、インテリア志望の人にもおすすめです。
こちらは、画像での閲覧のみになります。
Polus 学生・建築デザインコンペティション
Polus 学生・建築デザインコンペティションの公式サイトはこちら
Polus 学生・建築デザインコンペティションは、埼玉県に拠点を置くハウスメーカーのPolusによって運営されているコンペです。
ハウスメーカーが運営していることもあり、家がテーマになることが多いです。
またコンペのテーマは、街に関わる内容も多く、家ができることによって、どのような変化を街に起こすことができるかが、求められている印象があります。
家や街作りに興味がある人には、とても参考になるコンペになります。
こちらも、画像での閲覧のみになります。
Polus 学生・建築デザインコンペティションの公式サイトはこちら
まずは、Polus 学生・建築デザインコンペティションの公式サイトに行きます。
すると、上のような画面になります。
このページは、第9回のコンペの入賞作品のページになります。
歴代の優秀作品を見るには、少し下にスクロールします。
すると、歴代の優秀作品のページを選択できる項目が右側に表示されるので、ここから見ることができます。
国際コンペ
2つの国際コンペを見てみましょう。
ARCHITECTURE STUDENT CONTEST
ARCHITECTURE STUDENT CONTESTの公式サイトはこちら
ARCHITECTURE STUDENT CONTESTは、建築が与える機能性、人々の健康、地球環境を考える、持続可能なこれからの建築を提案する国際コンペです。
サイトは英語ですが、サステイナビリティを追求しているため、様々な観点から建築設計へアプローチされており、非常に説得力のある作品が多いです。
また、世界中の学生がコンペに参加するため、レベルが高いことに加え、様々な設計スタイルを参考にすることができます。
日本国内では見られないスタイルを学びたい人にも、おすすめです。
こちらも、PDF形式で閲覧・ダウンロードできます。
ARCHITECTURE STUDENT CONTESTの公式サイトはこちら
まずは、ARCHITECTURE STUDENT CONTESTの公式サイトに行きます。
すると、上のような画面が出てきます。
下にスクロールしていくと、Winnersという画面が出てきます。
ここから、入賞作品を見ることができます。
歴代の作品を見るには、上にあるLast Editionsをクリックします。
すると、歴代の入賞作品が見れるページに行くことができます。
WORLD ARCHITECTURAL STUDENT AWARD COMPETITION
WORLD ARCHITECTURAL STUDENT AWARD COMPETITIONの公式サイトはこちら
WORLD ARCHITECTURAL STUDENT AWARD COMPETITIONも国際コンペですが、日本から主催されていたり、日本語特設サイトがあるなど、比較的日本人でも情報を得やすいコンペになります。
規模的にも世界最大級で世界中の学生が、自身の過去の設計やコンペ作品などを審査に投稿しています。
特徴として、 統計学や類型学、建築設計概論などを元に公平に数値化されて、厳密に作品が評価されています。
このウェブサイトでは、世界中の入賞作品をPDF形式で閲覧・ダウンロードできます。
加えて、Google Earthで敷地の状態をすぐに確認出来たり、参加者が作成した動画プレゼンテーションも見ることができます。
WORLD ARCHITECTURAL STUDENT AWARD COMPETITIONの公式サイトはこちら
まずは、WORLD ARCHITECTURAL STUDENT AWARD COMPETITIONの公式サイトに行きます。
すると、上のような画面が出てきます。
下にスクロールしていくと、入賞作品の動画、Google Earthでの敷地情報、PDFデータを見ることができます。
歴代作品を見るには、サイトの一番下まで行くとそれぞれのページに行くことができます。
まとめ
今回は、建築学生向けのコンペ受賞作品を見ることができる、コンペティションのウェブサイトを、国内コンペ8選・海外コンペ2選の合計10選を紹介しました。
色々なサイトを見て、是非自身のコンペの活動に役立ててください。
今回は以上になります。
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