grasshopperを使っているとモデルに穴を開けたいと思うことはとても多いと思います。
しかしライノセラスでは簡単にできるのにgrasshopperではやり方、どのコンポーネントを使えばいいのか分からないことが起きます。
筆者も大学生時代に何度もネットを探したりしていたのですが、そもそもサイトで検索したりしても見つけることができませんでした。
そこで今回は簡単に上の画像のようにモデルに穴を開ける方法を紹介したいと思います。
結論としては”Solid Difference“というコンポーネントを使用すればいいです。
しかし、これには問題点もあるので使用方法と一緒に解説します。
今回のGrasshopperとライノのデータは下からダウンロードできるので参考にしてください。
今回のgrasshopperとライノのデータダウウンロードはこちら
ダウンロードできるデータのご利用に関しては、利用規約をご覧ください。
穴の開け方
今回のコンポーネントはこのようになります。
使用コンポーネント:① Geometry ② Cylinder ③ Solid Difference
まずは穴を開けたいモデルをGeometryに入れてください。
最初にGeometryコンポーネントを右クリックします。
モデルが1つの場合は”set one geometry” 複数の場合は”set multiple geometries” を選択するとモデルを格納できます。
次に穴を開けるためのモデルを作成、もしくは選択します。
これは作りたい穴の形、数などによって変わるので自分のライノのモデルによって各自行ってください。
今回の場合、Cylinderを使い円柱を作成しています。
B端子で0,0,0と入力してライノセラス上の原点を指定しRで半径、Lで長さを決めます。
ここでSolid Differenceを使用し穴を開けます。A端子に穴を開けたいモデル、Bにモデルを貫通する要素(今回は円柱)を繋げます。
これによりモデルに穴を作ることができました。
Solid Differenceを使う際の注意点
Solid DifferenceはGrasshopperでも穴を作れる非常に便利なコンポーネントですが注意が必要です。
理由は場合によっては非常にパソコンが重くなったり穴の生成までに時間がかかるからです。
先ほどの場合は円柱1つだけなのですぐに処理が終わりましたが、複数個の円柱で行う場合は動作に影響が出ます。
このように複数の円柱の場合、体感的にですが穴が作成されるまで10倍の時間が必要でした。
また、その後のライノセラスの動きも重くなっていました。
対策としてはまずGrasshopper上では円柱を作る場面まで行います。
そして円柱をライノセラスに出力した後にBoolean Differenceコマンドなどを使用してライノ上で直接穴を開けることがお勧めです。
まとめ
まとめとしては
Solid Differenceコンポーネントを使用
動作が重くなる可能性があるので、少ないデータで行うかライノセラス上で行う
です。
今回は以上になります。是非この方法をマスターして様々な穴を作ってみてください。
今回のgrasshopperとライノのデータダウウンロードはこちら
ダウンロードできるデータのご利用に関しては、利用規約をご覧ください。
コメント