今回は、グラスホッパーでねじれる位置が変わっていくルーバーの作成方法について解説します。
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全体の様子


上2枚の画像は、グラスホッパーの様子です。


上2枚の画像は、ライノセラス上に書き出した様子です。

上の画像は、最終的にレンダリングした様子です。
それでは、順番に解説していきます。
今回使用したグラスホッパーとライノセラスのデータダウンロードはこちら
ダウンロードできるデータのご利用に関しては、利用規約をご覧ください。
全体コンポーネント
全体コンポーネント:①XZ Plane ②Rectangle ③Surface ④Divide Curve ⑤Flip Matrix ⑥PolyLine ⑦Curve Middle ⑧Series ⑨Unit X ⑩Move ⑪Rotate ⑫Loft ⑬Offset Surface ⑭Ruled Surface ⑮Brep Join


長方形のサーフェスから分割点を取得する
最初に、長方形のサーフェスから分割点を取得していきます。

最初に、XZ Planeを用意します。
すると、X方向とZ方向からできる作業平面が作成されます。
その後、XZ Planeを、RectangleのP端子につなげます。
さらに、RectangleのXとY端子に、辺の長さの数値を入力します。
今回は、X端子に200、Y端子に3000の数値を入力しています。
すると、上の画像のように、長方形の線データが作成されました。

その後、RectangleのR端子を、Surfaceにつなげます。
すると、上の画像のように、長方形の線データからサーフェスが作成されました。

その後、Surfaceを、Divide SurfaceのS端子につなげます。
さらに、Divide SurfaceのUとV端子に、サーフェスの分割数の数値を入力します。
今回は、U端子に1、V端子に10の数値を入力しています。
すると、上の画像のように、サーフェスを1×10に分割する位置に、分割点が作成されます。
これで、長方形のサーフェスから分割点を取得することができました。
分割点をつなぐ直線と中点を移動コピーさせる
次に、分割点をつなぐ直線と中点を移動コピーさせていきます。

Divide SurfaceのP端子を、Flip Matrixにつなげます。
すると、データの行と列が入れ替わり、1つのセット(階層)に縦方向の10個の点データがありましたが、横方向の2個のデータが1つのセットにまとめられました。

その後、Flip Matrixを、PolyLineのV端子につなげます。
すると、上の画像のように、横方向の直線が作成されました。

この際に、PolyLineのPl端子を右クリックし、Flattenに設定してください。

その後、PolyLineのPl端子を、Curve Middleにつなげます。
すると、上の画像のように、各直線の中点を取得できます。

次に、X方向に移動コピーさせる数値を作成していきます。
SeriesのN端子に、間隔の数値を入力します。
今回は、500の数値を入力しています。
さらに、コピーする個数の数値を、SeriesのC端子につなげます。
今回は、20の数値を入力しています。
すると、上の画像のように、0から500ずつ増加する数値が、20個作成されます。

その後、Unit Xを、2つのMoveのT端子につなげます。
この際に、2つのMoveのT端子を右クリックし、Graftに設定してください。

その後、Curve Middleを、1つ目のMoveのG端子につなげます。
すると、上の画像のように、直線と中点を移動コピーすることができました。
これで、分割点をつなぐ直線と中点を移動コピーさせることができました。
それぞれ異なる角度で回転するルーバーを作成する
最後に、それぞれ異なる角度で回転するルーバーを作成していきます。

先程のSeriesで使用した20の数値を、新たなSeriesのC端子につなげます。
さらに、新たなSeriesのS端子に、1の数値を入力します。
さらに、各ルーバーの回転する角度の増加する数値を、新たなSeriesのN端子につなげます。
今回は、1の数値を入力しています。
すると、1から1ずつ増加する数値が、20個作成されます。

その後、Seriesを、また新たなSeriesのN端子につなげます。
さらに、Divide Curveで使用した10の数値を、SeriesのC端子につなげます。
すると、各セット(階層)で、0から一定の値で増加する数値が作成されます。
これは、1つ目のルーバーは1度ずつ、2つ目のルーバーは2度、3つ目のルーバーは3度ずつ回転するように増加していきます。

この際に、RotateのA端子を右クリックし、Degreesに設定してください。

さらに、Curve Middleの方のMoveのG端子を、RotateのP端子につなげます。
さらに、PolyLineの方のMoveのG端子を、RotateのG端子につなげます。
すると、上の画像のように、直線が回転しました。

その後、RotateのG端子を、LoftのC端子につなげます。
すると、上の画像のように、縦方向の直線をつなぐサーフェスが作成されます。

その後、Loftを、Offset SurfaceのS端子につなげます。
さらに、オフセットする数値を、Offset SurfaceのD端子につなげます。
今回は、50の数値を入力しています。
すると、上の画像のように、サーフェスがオフセットされました。

その後、LoftとOffset Surfaceを、Ruled Surfaceにつなげます。
すると、上の画像のように、2つのサーフェスをつなぐサーフェスが作成されました。

その後、LoftとOffset SurfaceとRuled Surfaceを、Brep Joinにつなげます。
すると、上の画像のように、各サーフェスが結合されました。
これで完成です。
今回は以上になります。