ライノセラス上のモデルを、レイヤ・名前・オブジェクトの種類でフィルターをかけて取得する、Geometry Pipelineの使い方について解説します。
![見え方](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/1-10-1024x399.png)
グラスホッパー上では、上のように表示されます。
ライノ上のモデルをフィルターをかけて取得する
Geometry Pipelineを使うことで、ライノセラス上のモデルを、レイヤ・名前・オブジェクトの種類でフィルターをかけて取得することができます。
基本的な使い方
![ダブルクリック](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/3-10-1024x399.webp)
レイヤ・名前を指定する際は、コンポーネントのLaye:・Name:の右側の部分をダブルクリックします。
すると、任意の文字や数値を入力できるようになります。
![右クリック](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/5-10-1024x399.webp)
もしくは、Geometry Pipelineを右クリックし、Layer Filter・Name Filterを選択することでもできます。
![ダブルクリック](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/4-10-1024x399.webp)
オブジェクトの種類を選択する際には、Type:の右側にあるアイコンをダブルクリックします。
![右クリック](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/6-10-1024x399.webp)
もしくは、Geometry Pipelineを右クリックし、Points・Curves・Breps・Meshesを選択することでもできます。
Layer
![ライノセラス上のモデル](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/41-1024x544.webp)
ライノセラス上の立方体と球のモデルを使って、Layerを解説します。
レイヤは、Box1・Box2・Box3・Box4・Sphereの5つを使っています。
![レイヤ指定](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/9-9-1024x399.webp)
最初は、レイヤ名を直接指定してみます。
まず、LayerにBox1と入力してみます。
また、今回はTypeは左から3番目のBrepsを選択します。
![指定したモデルが取得された](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/12-7-1024x534.webp)
すると、指定したレイヤ名のモデルが取得されました。
アスタリスク*
![アスタリスク](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/11-8-1024x399.webp)
次に、アスタリスクマークの「*」を使ってみます。
「*」を使うと、その位置にある全ての文字を対称とします。
例として、LayerにはBox*と入力します。
![アスタリスクを使った場合](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/13-6-1024x534.webp)
すると、Box1・Box2・Box3・Box4のレイヤ名のモデルが取得されました。
これは、「*」が全ての文字の役割になるため、Box1・2・3・4と選択しているからになります。
Layerに「*」だけを入力した場合、全てのレイヤが対称になります。
Name
Nameでは、オブジェクトに設定された名前を指定することで、フィルターをかけることができます。
![](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/14-6-1024x544.webp)
まず、ライノセラス上でオブジェクトに名前を設定してみます。
プロパティビューポートを開きます。
画面上にない場合、コマンドにPropertiesと入力します。
もしくは、標準タブにある上の画像のアイコンをクリックします。
![モデルを選択](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/15-6-1024x544.webp)
モデルを選択します。
今回は、Brepになる立方体を選択しました。
その後、名前に任意の名前を設定します。
今回は、Testと入力しています。
これで、ライノセラス上でオブジェクトに名前をつけることができました。
![Nameに入力](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/16-6-1024x399.webp)
その後、Nameに、指定した名前を入力します。
今回は、Testと入力しています。
また、立方体なので、Typeでは左から3番目のBrepsを選択しています。
![名前でフィルターをかけた](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/18-6-1024x534.webp)
すると、指定した名前を持つオブジェクトを取得することができました。
Type
Typeでは、オブジェクトの種類でフィルターをかけることができます。
![点データ](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/19-6-1024x399.webp)
一番左はPointsで、点データを取得することができます。
![点データが取得された](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/20-6-1024x534.webp)
このように、点データが取得されました。
![線データ](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/21-5-1024x399.webp)
左から2番目はCurvesで、線データを取得することができます。
![線データが取得された](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/22-4-1024x534.webp)
このように、線データが取得されました。
![ブレップ](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/23-4-1024x399.webp)
左から3番目ではBrepsで、ブレップデータ(ソリッドやポリサーフェス、サーフェスなど)を取得することができます。
![ブレップデータが取得された](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/24-3-1024x534.webp)
このように、ブレップデータが取得されました。
![](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/25-3-1024x399.webp)
一番右はMeshesで、メッシュデータを取得することができます。
![メッシュデータが取得された](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/26-3-1024x534.webp)
このように、メッシュデータが取得されました。
![複数のオブジェクトの種類](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/27-2-1024x399.webp)
複数のオブジェクトの種類を選択することもできます。
![複数のオブジェクトの種類のデータを取得できた](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/28-1-1024x534.webp)
このように、複数のオブジェクトの種類のデータを取得できました。
ロックされてたり非表示のモデルを取得するかを設定する
ロックされてたり、非表示のモデルを取得するかを設定することもできます。
![ロックされてたり非表示のモデルを取得するかを設定する](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/29-1-1024x399.webp)
設定する場合、Geometry Pipelineを右クリックします。
ロックされているモデルを取得する場合、Include Locked Objectsにチェックを入れます。
非表示のモデルを取得する場合、Include Hidden Objectsにチェックを入れます。
![ライノセラス上のモデルをロックする](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/30-1-1024x544.webp)
ライノセラス上の球のモデルがある、Sphereのレイヤをロックしてみます。
![Include Locked Objectsにチェックを入れた場合](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/31-1024x534.webp)
Include Locked Objectsにチェックを入れた場合、球が選択されました。
![Include Locked Objectsのチェックを外した場合](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/32-1024x534.webp)
Include Locked Objectsのチェックを外した場合、球が選択されませんでした。
![Hide](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/33-1024x544.webp)
今度は、ライノセラス上のモデルを非表示にしてみます。
コマンドにHideと入力するか、標準タブにある上の画像のアイコンをクリックします。
Hideコマンドを使うと、球が非表示になりました。
![Include Hidden Objectsにチェックを入れている場合](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/34-1024x534.webp)
Include Hidden Objectsにチェックを入れている場合、非表示のモデルも選択されました。
![](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/35-1024x534.webp)
Include Hidden Objectsのチェックを外している場合、非表示のモデルは選択されませんでした。
出力するデータをレイヤ・タイプによって階層分けする
出力するデータを、レイヤ・タイプによって階層分けすることもできます。
![Group by Layer](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/36-1024x399.webp)
レイヤで階層分けするには、Geometry Pipelineを右クリックし、Group by Layerを選択します。
![レイヤで階層分け](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/37-1024x399.webp)
すると、このようにレイヤで階層分けされました。
![タイプで階層分け](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/39-1024x399.webp)
タイプで階層分けするには、Geometry Pipelineを右クリックし、Group by Typeを選択します。
![オブジェクトのタイプで階層分けされた](https://iarchway.com/wp-content/uploads/2024/11/40-1024x399.webp)
すると、このようにオブジェクトのタイプで階層分けされました。
この場合、Typeを複数選択する必要があります。
Geometry Pipelineコンポーネントを使用しているグラスホッパー記事はこちら↓
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