交差するモデル同士を結合する、Solid Unionの使い方について解説します。


グラスホッパー上では上の2つのどちらかで表されます。
交差するモデル同士を結合する
Solid Unionを使うことで、交差するモデル同士を結合することができます。
使用できるモデルは、Brepモデル(ライノの場合、サーフェスやポリサーフェスなど)になります。

最初の例として、上の画像の立方体と球を結合させてみます。

使用コンポーネント:①Brep ②Solid Union
Solid Unionに、結合したBrepモデルをつなげます。
今回は、立方体と球を格納しているBrepを、それぞれつなげています。

すると、上の画像のように、Brepモデルを1つに結合させることができました。
複数のモデルを使う場合は階層構造を工夫する
複数のモデルを使う場合は、階層構造を工夫することをおすすめします。
設定する階層によっては、処理時間が長くなったり、エラーが起きる場合があります。

例として、上の画像のように、5つの立方体にそれぞれ5つの球が交差している場合を見てみます。

上の画像は、良くない例のモデルをそのままつなげた場合の様子です。
今回の場合、実行はされますが、余計な計算処理がおきます。
理由として、1つの立方体に対し、5つの球が処理されるからです。

上の画像は、良い例として処理するモデル同士を、Graftで同じ階層にまとめています。
これにより、交差していないモデルの処理は行われず、交差している同じ階層内のモデル同士で結合が行われます。

上の画像は、最終的に結合した様子です。

次の例として、上の画像のように、1つの立方体に球が3つ付いている場合を見てみます。

追加コンポーネント:①Entwine
このような場合でも、結合する立方体と球を同じ階層に揃えます。
今回は、Entwineを使い、球を3つずつ階層に分けています。

これにより、交差していないモデルでの処理が行われず、同じ階層内の1つの立方体と3つの球同士で結合されます。
これらのように、処理するモデルを同じ階層内にすることをおすすめします。
Solid Unionコンポーネントを使用しているグラスホッパー記事はこちら↓
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