[Grasshopper]半径寸法を作成するRadial Dimensionの使い方

[Grasshopper]半径寸法を作成するRadial Dimensionの使い方 Grasshopperコンポーネント

半径寸法を作成する、Radial Dimensionの使い方について解説します。

見え方1
見え方2

グラスホッパー上では上の2つのどちらかで表されます。


本記事では、コンポーネントはアイコン表示になっています。


半径寸法を作成する

Radial Dimensionを使うことで、半径寸法を作成することができます。

ライノセラス上の円

最初の例では、こちらのライノセラス上の円を使って解説します。

半径寸法を作成する

使用コンポーネント:①XY PlaneCurve ③Radial Dimension

Radial DimensionのP端子には、半径寸法が作成される作業平面の情報をつなげます。

何も入力しない場合、XとY軸から作成される作業平面がデフォルトとして設定されます。

今回は、XY Planeを使い、XとY軸から作成される作業平面を設定しました。

C端子に、円や曲線の線データを入力します。

今回は、Curveに格納した円データをつなげています。

半径寸法が作成された

すると、このように半径寸法が作成されました。

今回は半径10の円を使用したので、R10.00と表示されています。

ライノセラス上の曲線

次の例として、ライノセラス上の上の画像のような曲線を使い、Cp端子の使い方を解説します。

Cp端子

追加コンポーネント:①Evaluate Curve

Cp端子に、円や曲線上の1点を指定することで、その地点での中心点を使用して半径寸法を作成します。

Curveに、先程のライノセラス上の曲線を格納します。

その後、CurveEvaluate CurveのC端子につなげます。

Reparameterize

この際に、Evaluate CurveのC端子を右クリックし、Reparameterizeを選択します。

これにより、0~1.0の数値で曲線上の点を指定できるようになります。

そして、Evaluate Curveのt端子に、0~1.0の数値を入力します。

最初は、0.2を入力しています。

その後、Evaluate CurveのP端子を、Radial DimensionのCp端子につなげます。

0.2の場合

t端子の数値を0.2にした場合、上の画像のような位置に、半径寸法が作成されます。

0.5に変更

t端子の数値を0.5に変更してみます。

0.5の場合

t端子の数値を0.5にした場合、曲線の真ん中の位置での半径寸法が作成されました。

0.8に変更

t端子の数値を0.8に変更してみます。

0.8の場合

t端子の数値を0.8にした場合、上の画像のような位置に、半径寸法が作成されます。

このように、Cp端子に円や曲線上の1点を指定することで、その地点での中心点を使用して半径寸法を作成します。

使用する点

次に、上の画像のような点を使用し、Dl端子を見てみます。

Dl端子

追加コンポーネント:①Point

Dl端子には、任意の地点に作成した点の情報をつなげます。

今回は、Pointに格納した先程の点を、Dl端子につなげています。

作成した点から矢印が表示される

すると、このように作成した点から、矢印が表示されるようになります。

Dt端子では、3か4の数値をつなげることで、表示する半径寸法の表示形式を指定することができます。

最初は、3の数値を入力してみます。

3を入力

3を入力した場合、Φ(ファイ)が数値の先頭に来るようになります。

4に変更

Dt端子の数値を、4に変更してみます。

4を入力

4を入力した場合、Rが数値の先頭に来るようになります。

既存の半径寸法の構成要素を抽出する

既存の半径寸法の構成要素を、抽出することもできます。

既存の半径寸法の構成要素を抽出する

追加コンポーネント:①Radial DimensionPlane

すでにある半径寸法のデータを、Radial Dimensionの左側のR端子につなげます。

すると、右側の端子から半径寸法を構成している各要素のデータを、取得することができます。

半径寸法の詳細設定をする

半径寸法の詳細設定をすることもできます。

Radial Dimensionコンポーネントに向かってズームすると、+と矢印のアイコンが下側に表示されます。

半径寸法の詳細設定に使用できる新たな端子

これらのアイコンを押すことで、半径寸法の詳細設定に使用できる、新たな端子を表示させることができます。

全ての端子が表示されると、T・Ts・Ds・As・Us・Ts端子が追加で表示されます。

T端子

T端子には、表示される数値や文字を設定することができます。

今回は例として、ABCDと入力しました。

表示される数値や文字を設定できた

すると、上の画像のように半径寸法で使われる文字や数値が変わりました。

今回の場合、入力したABCDと表示されています。

Rhinoタブにある下の方のコンポーネント

Ts・Ds・As・Us・Ts端子は、Rhinoタブにある下の方のコンポーネントを使い、半径寸法の詳細な設定ができます。

詳細設定に使われるコンポーネント

詳細設定に使われるコンポーネント:①Annotation Text Settings ②Annotation Dimension Settings ③Annotation Arrow Settings ④Annotation Units Settings ⑤Annotation Tolerance Settings

Ts端子には、Annotation Text Settingsを使います。

Ts端子では、文字の設定ができます。

Ds端子には、Annotation Dimension Settingsを使います。

Ds端子では、寸法の設定ができます。

As端子には、Annotation Arrow Settingsを使います。

As端子では、矢印の設定ができます。

Us端子には、Annotation Units Settingsを使います。

Us端子では、単位の設定ができます。

Ts端子には、Annotation Tolerance Settingsを使います。

Ts端子では、許容誤差の設定ができます。

使用例

追加コンポーネント:①Annotation Text Settings

今回は例として、Annotation Text Settingsで、矢印と文字の間のスペースの距離を指定してみます。

Annotation Text SettingsのG端子に、数値を2を入力します。

その後、Annotation Text Settingsの右側のTs端子を、Radial Dimensionの左側のTs端子につなげます。

Annotation Text Settingsを使う前

Annotation Text Settingsを使う前の様子です。

Annotation Text Settingsを使った後

Annotation Text Settingsを使った後は、矢印と文字のスペースの距離が変わりました。

このように、様々な詳細設定をすることができます。

Radial Dimensionコンポーネントを使用しているグラスホッパー記事はこちら↓

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